大分前に調査をしたことがあります。
AGA(男性壮年型脱毛症)を除く脱毛症(円形脱毛症等の自己免疫性脱毛症、女性の薄毛)で体質改善外来での男女の費用差を調査したことがあります。
実は女性の患者さんの方が治療費が高額になりました。
前提として女性にのみの治療方法や検査はありません。
上記の結果から女性の患者さんに特に使って、男性の患者さんにほぼ使わないものを調査したら、以下のサプリメントとなりました。
・プロテイン/アミノ酸
・鉄サプリメント
上記のサプリメントは血液検査で栄養状態の異常が出た時に、その異常を改善するときに使用します。
この事実から、男女の違いについて以下を考えました。
成人女性 | 成人男性 | |
月経による出血 | ある | ない |
見た目の 維持/改善の為の 食事制限 |
原則ある | ほぼない |
中年期の 肝機能障害 (メタボ) |
ほぼない | よくある |
飲酒量 | 基本少ない | 女性よりは多い |
主食 摂取量 |
基本多くない | 多いときがよくある |
摂取する 炭水化物の 特徴 |
小麦≧米 |
女性よりは 米が多い可能性あり |
野菜/果物の 摂取習慣 |
男性より多い時あり | 女性より少ない時あり |
上記の比較から考えると、男性よりも女性の方が食事摂取量が少なく、栄養状態が良くない可能性があります。
実際体質改善外来を受診した若い女性の患者さんは調べると殆どの方が何らかの栄養障害を抱えており、それが原因で脱毛症を患っています。
栄養状態が良くないと体力低下・自律神経の不調・免疫低下をきたしますので、病気は治りづらくなり、重症化しやすく、治っても再発しやすくなる可能性があります。
実際当院に受診される患者さんでは男性よりも女性の方が重症です。
患者さんも男性よりも女性の患者さんの方が多いです。
病状が以下の条件に合致している場合は保険診療の範囲でも病状の改善と原状復帰が見込まれます。
・診断が円形脱毛症
・病気が頭髪のみ
・抜け毛が完全に止まっている
・髪型変わらない位の広さ
しかし、上記の条件を1つでも満たせなかった場合は、保険診療のみでは治すことが難しくなっていきます。
また保険診療のみで治療すると、以下のご希望をかなえることは出来なくなります。
・円形脱毛症以外の脱毛症の治療(薄毛、代謝性脱毛症、びまん性脱毛症、女性の男性型脱毛症(FAGA))
・頭髪以外の脱毛症の治療
・原因を突き止める事
・原因からの治療
・抜け毛の改善
・再発対策
当院は漢方クリニックですので、漢方診療に皮膚科標準診療を追加して治療しています。
そうする事で病状の改善率は皮膚科標準治療よりは優れていますが、残念ながら上記のご希望を叶えるほどの内容に至ってはいません。
通っていた皮膚科病院/クリニックや自費のAGAクリニックで治らなかった時に当院を受診されることは当然歓迎します。
その時に保険診療のみで受診されると前述でお伝えした事以上の治療を行うことは難しいです。
これらご周知をよろしくお願いします。
前の病院/クリニックで治らなかった患者さんは自費診療原因改善外来での根本検査/根本治療の重ねての受診をお勧めします。