解説

前述のテストステロンをデヒドロテストステロンへ変換する 5α リダクターゼの働きを抑え、デヒドロテストステロンの血中濃度を下げます。これにより、毛髪周期の成長期の短縮を改善することで発毛効果が認められます。

治療効果

過去の調査で50週間後の治療成績では、現状維持が98%、育毛効果が約58%と報告されており、現状維持または予防に相応しい治療薬となります。

副作用

消化器症状（嘔気、嘔吐、胃の不調）、ED（勃起障害）、献血不可（内服中止1ヶ月以内）、精子数減少、脳血管障害、抑うつ症状、血液検査項目PSA（前立腺特異抗原）数値異常等の報告があります。

内服時のご注意

・健康診断/人間ドック、泌尿器科受診の際は必ず内服している事を医療機関にお伝えくだい。

解説

フィナステリドと同じグループの薬剤で、フィナステリドが発売後に出てきた新薬となります。

5α リダクターゼはⅠ型とⅡ型の2種類があります。Ⅰ型は全身に分布するのに対してⅡ型の方が頭部に多く集中しています。

フィナステリドはⅠ型のみ抑えるのに対してデュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を抑える作用を有しているので、デュタステリドの方がよりAGAに対して効果が見込まれると考えらえれています。

治療効果

フィナステリドと比べて、デュタステリドの方がデヒドロテストステロンの体内量を60%強く減少させる事が調査で分かっており、フィナステリドよりも強力な発毛効果が認められています。

副作用

消化器症状（嘔気、嘔吐、胃の不調）、ED（勃起障害）、献血不可（内服中止1ヶ月以内）、血液検査項目PSA（前立腺特異抗原）数値異常の報告があります。

内服時のご注意

健康診断/人間ドック、泌尿器科受診の際は必ず内服している事を医療機関にお伝えくだい。

解説

ミノキシジルは毛包サイクルの休止期停滞改善効果を有し、休止期にある毛包を成長期へ移行させて発毛効果を促進する作用、「インスリン様成長因子1(IGF-1)」や「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」などの発毛因子の産生を速成する働きを持ち、これらの成長因子が孟母細胞を刺激したり血流改善を促して育毛作用を促します。

治療効果

外用剤の場合、50週間後に88%の現状維持効果、約55%で育毛改善の病状効果が認められたことが報告されています。

副作用

外用剤の場合は、外用した部位の皮膚炎が報告されています。

 内服薬の場合は、下肢のむくみ、動悸、ふらつきなどの報告があります。

40代男性

頭頂部AGA の治療希望で受診。

現在妊活中より妊活に支障ない治療方法また内服薬による副作用の可能性を避ける治療を希望されました。

治療方法として高濃度ミノキシジル外用剤での治療を選択され、治療を開始しました。

2か月後再診時での状態です。

頭頂部AGAの発毛を認めました。

ご自身ご家族共々治療での改善効果を実感し、満足されています。

AGA は慢性疾患です。

今現在の髪の毛の乏しい状態を病気でなかった元の状態に戻すだけでなく、その状態を維持するために何らかのメンテナンスを続ける必要があります。

高額な治療方法は強力な治療効果を有していますが、継続して治療しないと維持できません。

かといって安価な治療が全く無効なのかといえば、そうでもありません。

この病気は慢性疾患で無治療で病気から解放されることは残念ながらありません。

治療を中断すると治療する前の状態に徐々に戻っていきます。

治療方法の選択は長期間続ける事のできる事がとても大切です。

当院の治療方針は外用剤と内服薬での治療を中心に治療を行う事で通院の負担と費用の負担を軽くし、いつまでも長くAGAの病状改善を維持して頂きます。

病状と患者さん各々の事情に対応した個別プランを提案し、取り組みやすい治療方法で病状の改善が長く続きやすい状態を提供します。

AGA 専門医療機関でAGA以外の脱毛症にAGA治療を行い、脱毛症が改善なかったり悪化しているケースが散見されます。

当院は脱毛症全般に対応します。

適切な診断と治療で無駄足が生じないようにします。